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らくがきとかぐだぐださいと。
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阿部隆也誕生日おめでとう!

サイトは閉じちゃいましたがまだまだおお振り大好きです!
続きから絵と戸田北文(オリキャラ注意)

どっちも誕生日とは何の関係もないんですが…一応祝うからにはなんかないとなと思った苦肉の策です…(滝汗

まず絵。



勉強中のルーズリーフに描いた上にマウス塗り…ごめんタカヤしかも戸田北時代…(頭に浮かんだのが戸田北の方のタカヤだったんです





あとは文(オリキャラ視点注意












カシャン

駅から離れた人気の少ない住宅街の中にぽつんとある、そんなに広くないグラウンド。その唯一の扉を開くと、立てたくなくても老朽化した金網の揺れる音が立った。
あまり他の人に気付かれないようにしたいのに。ブツブツ呟きながら中へ入る私は、端から見ればきっと怪しいに違いない。
「…ったく榛名のやつ…。あ、そこの人ー、ちょっと聞いてもいい?」
入ってすぐの所で、大きいブラシみたいなのを持っている子に話し掛けた。同じユニフォームだし、小柄な子だから恐らく榛名の後輩だろう。
「…誰ですか?」
「あ、ごめんね!私、ここのシニアにいる榛名ってやつのクラスメートの森永っていうんだけど、…えーっと、榛名まだ着替え中かな?」
警戒するように険しかった少年の顔が、突然何かにビクッと反応して更に険しくなった。
(何に反応したの…?)
何かまずいことを言っただろうか、と思っていたのが顔にでていたのか、少年がハッとなって、なんでもなかったように表情を戻し話し掛けてきた。
「たぶん、まだ着替えてると思います。…モトキさんに何の用ですか?」
表情は戻しきれてなくて堅かったが、態度が柔和になった。上下関係が染み付いているのか、なかなか礼儀正しい子だ。
「んー、ちょっと緊急の忘れ物をね…」
こんな子が榛名の後輩…この子も苦労しているんだろうなと苦笑いで返した。

「あ?もしかして…森永?」
「榛名!」
ガチャ、という音が聞こえて、ちらりと音がした方を見ると、キョトンとした顔をしたユニフォーム姿の榛名が立っていた。その表情から、私が何の為にこんな所まで来たのか解っていないのが瞭然だ。
「マジで森永?」
「他に誰に見える?」
「え、てか、なんでここにいんだよ?…っあ?そこにいんのタカヤじゃん。ごめんごめん小さくて気付かなかったァ」
意地の悪そうな目で、さっきの礼儀正しい少年に言った。その態度は、クラスメートの秋丸君をからかう時に似ているような気もする。からかわれた少年はギリ、と榛名を睨みつけた。さっきの礼儀正しさは榛名には適用されないらしい。仲が良いということなのかとも思ったが、とりあえず理由も無しに揶喩した榛名の脚を軽く蹴ることにした。
「ちょっと榛名、年下相手に下んないことでからかうのやめなよ。あんたのガタイがでかいだけのことでしょ?」
「鍛え方が違うんだよ」
つーんとでも言いたげだ。成長期とはいえ個人差がある。今は榛名と比べ華奢に見える少年の身体も、もう2年くらいすればなかなかに成長するだろう。それに少年は年下なのだから。
憮然としている少年の2年後を想像しながら、労いの言葉をかけた。
「コイツ、いつもこうなの?君も苦労してるねえ」
「全くですよ」
きっぱりと即答する少年。
「っんだと?……んぁ、まあいーや。それより森永、何しに来たんだよ?」
榛名は気まぐれに体を翻すように話を転換させた。

その瞬間、少年が一瞬だけ驚いて泣き出しそうな顔になった気がしたが、すぐになんでもない、というより無関心というような表情に戻る。
しかし、私がそれを見ていたことに気付いていないようだった。

「はい、忘れ物」
「!」
私が差し出したのは、真新しい薬局の袋に入ったテーピング用のテープだ。外側から何が入ってるか判りにくいが、榛名の事情を知っている人であったならすぐに理解できるだろう。恐らく、榛名の隣にいるこの少年にも。
「うわっ!オレ忘れてった!?」
「机の横に掛けてあった」
そんなところに忘れるな、というように強調して言った。すると榛名はマジサンキューと言うと、いそいそとさっきまでいた部屋に入っていった。
榛名から視線を外すと、無意識に少年と目が合って、再び対峙する形になる。私はちらりと部屋のドアを確認してから、ゆっくり口を開いた。
「榛名、このチームでどうかな?」
「え?」
私がここに来たのは、本当はこれが聞きたかったからなのかもしれない。
「…榛名がここに来た理由は、知ってるよね」
「一応、バッテリー組ませてもらってるんで、少しは…足の事とか」
「(この子が…)」
榛名とバッテリー、この少年が榛名の相棒であるらしい。しかし、それを話す表情はなぜか暗い。
「半月板がやばいのがわかってからここに入るまで、相当クサッてたっていうのは?」
「…クサッてたってことだけは。」
どんな風にだったかまでは…と少年は俯きながら言った。さすがに榛名もそこまで踏み込んだ話はしていないらしい。私は、どんどん沈んでいく少年に微笑みかけた。
「ずっと目が死んでるみたいだったのに、ここ入って少ししてさ、榛名の目、生き返ったんだ。バッテリーなんだし、君の影響結構あったんじゃないかと思うんだけど。自信、持っていいと思うよ?」
「!」

そうだ。同じ部員だった秋丸君たちにも、道を探してあげるくらいしか出来なかったのだ。ましてや私には、出来ることなんて、ひとつもなかったのだ。
勝手に心配して、勝手に不安になって、勝手に、こんなところまで来た。
それなのにこの少年は、一体どんな裏技を使ったのだろう。榛名の笑顔を久しぶりに見たとき、私はこれでもかというくらい驚いて、嬉しくて、そして悔しかった。誰が一体、と。それからの榛名の話の節々に現れる「タカヤ」がそれだと気付いたのだが。男だとかそんなことは些細なことにすぎなくて、榛名のなかでの「タカヤ」の存在がどれだけ大きいのかが判ればそれでもう十分なことだった。ただ、話している榛名自身が、自分のなかの「タカヤ」の大きさに、恐らく気付いていない。

そのタカヤ、つまりこの少年、彼の自信なさそうに下を見つめる姿を見て、ものすごく悔しくなった。あの時の悔しさと同じだ。榛名が自分を取り戻せたのは、きっとこの少年のおかげなのだとわかっている。しかもそのことに、この重大な事実に、本人達二人が気付いていない。今の私にこんなに悔しいことが他にあるのだろうか。

自分で言ったことだったが、それを改めて突き付けられることで無性に泣き出したい気持ちになって、私は堪えるように顔をしかめた。

「っあの、」
しぼりだしたように少年が声を出した。しかめたのを隠すように俯いていた顔をゆっくり上げる。
「何?」
「あの、…っ」
「はっきり言って!」
少年の存在は、むしろ感謝したい側にあるはずなのに、少年に対してもう優しく接することが出来ない。
事実なんて、ここに来る前から気付いていたというのに。その存在を前にしただけで、こんなにも私の中の抑えられない焦燥感がズブズブと私の気持ちを埋めていくものなのだろうか。

「その、…忘れものだっていうテープ、あれ、森永さんが買って来たものですよね」
「!…なんで、」

あのバカは疑いもしなかったのに。驚きを隠せず、目を見開いて少年を見つめる。少年は戸惑いながら再び口を開いた。
「…この前、モトキさんが使ってたテープは開けたばっかで、その時結構量使ってたんで、…あんなに残ってるわけがないんです」
ああ。私は熱を帯びた目を静かに閉じた。

駄目だ。さっきまで負けるなあとか思っていたくらいだったけれど、勝つとか負けるとか、もう既にそんな次元のものじゃなかったのか。

ゆっくりと瞼を上げる。
「よく見てるんだ、榛名のこと」
「っ!?違います!ただ、」
「ただ?」
「ただ、いつの間にか視界に入ってるっていうか…ああそうじゃなくて!そうじゃないんですえっと…っ」
自分でどんどん深みにはまっていく。思わず笑ってしまうと、顔を真っ赤にさせて言葉にならない言葉を発し続けていた。
そうか、こんな子が榛名の傷を。ふう、とため息が勝手にもれた。

「あたし、そろそろ帰るね」
もうここにはいてはいけない気がした。入り込む、滑り込む余地を探そうとした時点で、私は私の狡い心の泥水に飲み込まれていたんだということに、今更気付く。本当に、今更。

「榛名にとって君は必要な存在だと思うんだよね」
「え?」
「だからアイツのこと、…見捨てないでやってね」
苦笑いしか作ることが出来ない。無理矢理上げた口の端が気持ち悪い。

「…オレが、見捨てられなければ。」
眉をひそめて呟く少年の気持ちに、この時の私は気付くことが出来なかった。
私の受け取り方は中途半端で、お節介だったかな、と余計なことを言った。

「あ、榛名」
「おー、テープサンキュな」
ガチャリと音がして、榛名が部屋から出て来た。
その時零れた榛名の笑顔を見ただけで、無意識に右の拳を握り締める。
「…ねえさ、あたしまた来てもいいかな?」
「は?邪魔しねえんならいーんじゃねーの?」
なんでオレ聞くんだという風に返される。また中途半端な苦笑いで、まあいーじゃん、と返した。

「…うん。また来る、タカヤ君に会いに!」
「はぁ!?」

こうなったら、意地でもこの二人のお互いの気持ちに気付かせてやる。そう気合いを入れ、両方の拳を握り締めると、唖然としている二人を通り抜けてグラウンドを飛び出した。

人気のない道で青と朱色が混ざる空を見上げると、堪えていた涙が止まらなくなった。


END

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去年の今の時期に書き始めて新年に友人に捧げたやつを掘り起こしてみました。私がCP←主人公な夢が読みたい読みたいと言っていたらハナタジ夢をくれたので戸田北夢で返したという(勿論載せるにあたって名前は変えました)…携帯で文章を打ったのはこれが初めてでした難しい。


そんなわけでタカヤおめでとう!
榛名とは幸せになれないけどきっといつか榛名に出会えてよかったと思える日が来るから!信じてますから!
えーと私の中ではハルアベが存在していた世界ではアベミハは無いことになってて(タカヤと呼んでる)、アベミハがある世界ではハルアベがほぼ無かったことになってます(阿部と呼んでる)。パラレルワールドな感じ。だからアベミハで幸せ気分な阿部はホント三橋と幸せになってね!
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